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第13回 潤滑剤の給油法・給脂法

2026.04.01

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RMFJ株式会社
久藤 樹

出光興産株式会社にて潤滑管理業務に従事後、現在はRMFジャパン株式会社テクニカルコンサルタントとしてセミナーやコンサルタントを実施している。

資格:技術士(総合技術監理部門、機械部門)
   機械状態監視技術者(振動カテゴリーⅢ・トライボロジーⅢ)
著書:「基礎から学ぶ潤滑管理」(潤滑通信社)
   「一から学ぶ工業潤滑剤」(日刊工業新聞社) 

 今回は、潤滑剤の給油法・給脂法について紹介します。

潤滑の3要素と給油法

 潤滑剤の選定は、図1に示す潤滑の3要素を基本に考えます。潤滑の3要素とは、どこに(潤滑箇所)何を(潤滑剤)どのように(給油法)供給するかです。軸受を例にとって考えます。

図1 適油選定における潤滑の3要素

 工作機械の円筒研削盤の軸受を例に考えます。円筒研削盤の軸は高速で回転しますので、攪拌抵抗を減らし、かつ冷却性に優れる低粘度の軸受油を選定します。また、動圧軸受では、「回転数依存性」があるので、外部から強制的に軸受油を供給する静圧軸受が使用されます。
 電動機の軸受は、密封装置が簡素化できるグリース潤滑が適用されます。低加重なので、極圧剤を含まないリチウム石けんグリースやウレア系グリースを選定します。給脂は、手動グリースガンによる給脂を行います。
 給油法は、適切な潤滑剤を適切な方法で、適切な周期で供給することです。給油法には、表1に示すような種類があり、潤滑箇所の構造や運転条件、潤滑剤の種類によって選定します。

表1 潤滑剤供給方式の概要

1.1 給油頻度
 潤滑面の負荷が少なく発熱が小さい場合は滴下給油が使用されます。大型の歯車減速機および高速回転の滑り軸受等は潤滑油を連続的に給油する強制循環給油が使用されます。低・中速の転がり軸受では、グリース給脂が主体になります。潤滑箇所が少なく給脂頻度が1回/日以下の場合は手給脂でよいが、頻度が多い場合は集中給脂装置を適用します。

1.2 メンテナンス
 高所にあるクレーンや運転中は危険で近づけない機械は手差給脂ではなく集中給脂を適用します。潤滑箇所に潤滑油、グリースを給油し難い時は、給油口に配管を接続して給油し易い場所に給油口を移動させます。また、集中給油、強制潤滑装置を新たに設置する場合は、信頼性、コスト、維持費等を総合的に検討して給油装置の型式を統一します。

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